高齢化率が高まる中で「地域での支え合い」を目指す
大崎町は鹿児島県大隅半島に位置する人口14,000人の町。高齢化率は35%を超え、生活支援や介護の必要性が高まっている一方で、支援するパワーが不足している状況です。
例えば、町内の医療機関が不足しており、かかりつけ医が町外にいることも少なくありません。診察に行きたくても、交通手段がなく困っている高齢者の方がいるそうです。町役場として様々な支援をしていますが、支援する人が足りないのが実情です。
（↑大崎町の景観）
根本的な解決のために、大崎町では「地域での支え合い」を推進していきたいと考えており、その実現に向けて、知恵を出し、つなげる役目を担う方を必要としています。
今回の地域おこし協力隊に求めること
特に今回は、高齢者主体のビジネスを立ち上げ、高齢者の楽しく働ける場の創設を担ってくださる方を募集します。
詳細を、担当の大崎町役場 保健福祉課の今吉課長と岩元係長にお伺いしてみました。
（↑大崎町役場 保健福祉課の今吉課長【左】と岩元係長【右】）
「高齢者は現役時代に培った色んな知識・技術・経験を持っていらっしゃいます。しかし、今はそれを発揮する機会がほとんどありません。元気なのに、行くところが限られてしまっていることから、徐々に健康を損ねてしまうこともあるようです。
『高齢者向けのビジネス』に関わることで、生きがいができ、活動範囲が広がるきっかけができると考えています。結果的に健康増進につながったり、孤立を防げたり、孫子との交流が深まったり。心も頭も体も元気になるきっかけになることを期待しています。」
例えば「松ぼっくり」を活用したビジネス？！
地元にずっといると、価値のあるものに気付かないことがあります。先進事例として徳島県上勝町の葉っぱビジネスが有名ですが、そういったものが大崎にもきっとあるのではと考えています。
例えば、大崎町には7kmにも及ぶ松林があります。道端に沢山の松ぼっくりが落ちているのが当たり前の風景です。この松ぼっくり、乾燥させるととても優秀な着火剤として活用が可能です。環境と健康に配慮したＢＢＱ用の着火剤として、もしかしたらビジネスチャンスがあるかもしれません。
（↑白浜青松100選にも選ばれた松林「くにの松原」）
そのほかにも、農業も畜産も盛んだったり、海も山もあります。これらの多岐に渡る地域資源と、高齢者の方々の知恵・経験・技術を掛け合わせたビジネスを模索・実現していただくのが皆さんのミッションです。
高齢者の生きがいづくりに繋がるビジネスの立ち上げに取り組んでみませんか？
こんな人材求ム！
・高齢者主体ビジネスで起業を検討している方
（※任務終了後は、立ち上げたビジネスを大崎で続けてくれることを期待しています）
・高齢者福祉に関心のある方
・明るく地域住民と交流ができる方