introduction

鹿児島市街から車で南に1時間。南九州市頴娃町は、薩摩半島の先端にある景勝地です。数年前までは観光通過地とされていた場所でしたが、近年では釜蓋神社や番所鼻公園などに年間15万人の来訪者を迎える観光地として変貌しつつあります。

その背景には「農家や商店主などを巻き込んだ地域一体の観光まちづくり活動」が存在し、その中核を担っているのがNPO法人頴娃おこそ会です。

今回は南九州市の地域おこし協力隊として、NPO法人頴娃おこそ会の専任スタッフとなり、観光と農業の連携や、空き家の交流拠点化などを推し進める新たな仲間を募集します。

気になる 「気になる」からは、この会社へのお問合せができます。

南九州市役所(地域おこし協力隊/受入先:NPO法人頴娃おこそ会)

南九州市

http://www.city.minamikyushu.lg.jp/

この会社の雰囲気

観光通過地からの脱却

鹿児島市街から車で南に1時間。南九州市頴娃町は、薩摩半島の先端にある景勝地です。薩摩富士とも呼ばれる開聞岳と、どこまでも広がる東シナ海の絶景の自然美があり、さらに町の主要産業で全国有数の産地であるお茶とサツマイモは、春先は緑の絨毯を思わせる茶畑に、秋は実り豊かな芋がのどかな田園地帯を彩ります。(実はサツマイモとお茶の生産量は市町村単位で日本一を誇る農業の町でもあります。)

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しかしながら。地域資源に溢れているものの、近隣に特攻平和会館や武家屋敷がある知覧町と、砂風呂で有名な指宿市という2大観光地があるため、頴娃町は鹿児島県内に住む人でも訪れたことがない目立たない通過地域となっていました。

それがなんと!最近は年間15万人もの来訪者を迎えるようになってきたのです。その背景には、民間事業者が主体となって農家や商店など観光事業者以外も巻き込みつつ「地域総戦力によるまちおこし」が存在します。

「息子たちが帰ってこない」からはじまった地域総力戦のまちづくり

地域総力戦の中核を担うのが「NPO法人 頴娃おこそ会(以下、おこそ会)」。Uターン、Iターン者を迎えうる活力ある地域づくりを目的に、設立された民間団体です。

元々は、頴娃町商工会のまちおこし委員会が母体となり、「息子たちが帰ってこない、このままじゃいけない」といったことを話し合っていたそうです。その中で「商工会の中だけだと限界がある」と、商工会の枠を超えて、農家や農協、行政、議員など横の連携を強めていきながら、会合を重ね、2005年に任意団体、2007年にNPO法人化し、現在は40名超のメンバーで活動しています。

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おこそ会の活動は、「まずは出来ることからやる」をモットーに、プロジェクト提案制を採用しており、会員であれば誰でもまちおこしに関する提案権を持っています。

これまでに、頴娃の芋にこだわりメンバー自らが芋の植え付けや収穫をも手掛けるまちおこし焼酎の生産、修学旅行民泊受入を中心としたグリーンツーリズム、文化イベント、教育、次世代エネルギー、古民家再生など各種プロジェクトを行ってきました。

昨今は番所鼻公園や釜蓋神社を中心に「観光」を起点としたまちおこし活動に力を入れるとともに、農業のまち・頴娃のさらなる活性化のために農家グループとの観光連携にも取り組んでいます。

よそ者がすんなり溶け込める土壌がある。

その「観光」を起点としたまちおこし活動を提案・実行してきたのは、おこそ会で観光プロジェクトリーダーを務める加藤 潤さん。加藤さんは、ご自身もIターン者で、2010年に埼玉から移住してきたそうです。

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「弟が立ち上げたタツノオトシゴの養殖場経営を手伝うために、東京でのサラリーマンを辞めて頴娃町にやってきました。はじめはペットショップなどへの販売を手掛けるつもりだったのですがなかなか上手くいかず・・・。急遽観光施設をオープンすることにしました。観光地ではなかったこの地で観光施設を運営することの困難さを感じ、頴娃を観光地にするための活動をNPOと連携して取り組むことになったんです。

おこそ会には観光協会や商工会の主要メンバーなども在籍していて大きなバックアップをしてくださり、大変ありがたいことでした。実は、移住した最初の夜に新居の庭が草だらけで困ったのですが、草刈りを率先して手伝ってくれたり、飲み会を開いてくださったり。おかげですんなりと地域に溶け込むことが出来ました。」

『何か出来そうな期待感』が出てきた。

「数年たって、徐々に観光客が増えてきて、それを受けて行政が公園の再整備をしてくれた。またそれを受けて、『何とかなる』と思いはじめた民間事業者が投資に動いたり、Uターンしてくる息子が出てきたり。『何か出来そうな期待感』が生まれつつあります。まだまだ形になっていないことも多く、発展途上だけど、一番創るのが難しい人のインフラ・心のインフラが出来てきました。」

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移住者が新しいものを持ち込むと、移住者も地域も希望が持てる

活動が活発化してきたことから、昨年度に初めて専任スタッフを1名採用したおこそ会。今回は2人目、3人目の仲間を募集しています。

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2人目、3人目の仲間には、観光を基軸とした地域活性化に繋がる分野であれば、比較的自由に活動していただきたいと考えています。(例えば、およそ半分の時間は、おこそ会の既存事業を、残りの半分は自分で計画するなど)

これまでの頴娃で築いてきた観光と地域の繋がりを土台として、自身のスキルや経験が活かせるテーマを自身で発掘し、新たなビジネスに繋げるための行動を期待しています。

任期満了となるまでにビジネスが立ち上がり、そこで活動して頂けることを緩やかに目指しますが、必ずしもこの地で住み続けることを求めるものではありません。

私たちは皆さまに新しい活動の場を提供し、皆さまはこの地に新しい何かをもたらして頂くことで、これまでになかった何かがここに生まれ、結果的に「住んで欲しい」「住みたい」と思い合える関係が出来ることを目指したいと思います。

最初に関わるプロジェクトは空き家再生

とはいえ、最初から完全に自由では、皆様も不安だと思いますので、最初は今進んでいる空き家再生に関わっていただく予定です。今、おこそ会では2軒の空き家再生に取り組んでおり、ここに携わっていただくことで、地域の方との交流を深めながら、地域の魅力・資源・課題に触れることが出来ます。

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数ヶ月のプロジェクトが完了した後は、空き家再生に関わり続けていただいても結構ですし、ご自身の関心分野の活動をしていただいても結構です。「小さいビジネスをはじめたい方」「今までにない働き方をはじめたい方」「人生を変えたい方」、何かをはじめたい人にとって最適なこの街で、新しい人生をはじめみませんか?

【参考URL①/募集に関する詳細情報】
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/cgi-bin/hpViewContent.cgi?pID=20160512110020&pLang=ja

【参考URL②/団体に関する詳細情報】
http://ei-okosokai.jimdo.com/

【参考URL③/地域に関する詳細情報】
http://www.city.minamikyushu.lg.jp

働く人インタビュー!

福澤知香さん(29歳) 9ヶ月

地方でもキャリアアップが出来ることを実感!

福澤知香さん(29歳) 9ヶ月 勤続年数/9ヶ月

平成27年に頴娃おこそ会初の専任スタッフとして観光プロジェクトチームコーディネーターに就任。前職では大阪、高知、鹿児島で旅行会社や観光協会などに勤務。

「高校卒業後、旅行業に関心を持ち旅行代理店に新卒で入社しました。何年か勤めるうちに、お客様を送り出すのではなく現地で迎え入れる仕事をしたい!と強く想うようになり地域に密着した観光の仕事に従事するようになりました。

頴娃町は地域の課題や可能性を見据えた上で観光を手段にまちづくりを行っています。移住して3カ月くらいで、『もうすっかり慣れたね。ずっと前から住んでいるみたい!』と言われることが多くなりました。私自身も移住してすぐに頴娃の町に溶け込めた様に感じます。

それは、地域の人と私を繋いでくれる存在があったからだと思います。移住してすぐにおこそ会を通して地域の方を紹介してもらい、顔を覚えてもらったことも有難かったです。頴娃での毎日はとても楽しく様々なチャレンジができる環境です。今は宿開業に向けて取り組んでいます。一緒に挑戦できる仲間と会えるのが今から楽しみです!」
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