introduction

鹿児島県大隅半島に位置し、農業が盛んな自然豊かな町「大崎町」。人口約14,000人の小さな町はなんと、資源ごみリサイクル率、9年連続日本一の栄冠に輝いています。今ではなんとインドネシアなど海外に資源ごみの分別指導まで行っているほど先端地域として注目を浴びています。今回は地域おこし協力隊として、環境エコツアーの企画や、リサイクルショップの運営などの担い手を募集しています。

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大崎町役場(地域おこし協力隊/住民環境課)

大崎町

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ゴミ捨場に置いた瞬間“資源”に変わる

鹿児島県大隅半島に位置し、農業が盛んな自然豊かな町「大崎町」。人口約14,000人の小さな町はなんと、資源ごみリサイクル率80%を達成し、9年連続日本一の栄冠に輝いています。果たして、大崎町はどんな町なのか?

大崎町役場 住民環境課の中野伸一さんにお話を伺いました。

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(↑大崎町役場 住民環境課 中野さん)

「自分で言うのもなんだけど、うちの街は面白いですよ!もともと、リサイクル日本一を目指して始めたことではなく、今、結果として日本一になっています。様々なメディアに取り上げてもらっていますが、この栄冠をつくっているのは役場ではなく、住民の皆さん。ごみ出しは日常生活の一部ですよね?住民の皆さんの普段の生活が日本一の評価を受けているのだから一町民としても、役場職員としてもとても誇らしいことです。」

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(↑大崎町役場 住民環境課の皆さん)

近年、その環境施策のノウハウは海外でも注目されており、現在はインドネシアのデポック市やバリ州などで資源ごみの分別指導などを行っているそうです。大崎町は、海外からも注目される「町民が一体となったリサイクル活動に取り組む“環境に優しい町”」です。

“混ぜればごみ、分ければ資源”の大崎スタイルの始まりは?

「大崎町には焼却炉がありません。だから埋め立て処分を行っています。しかし、15年間使用予定だった処分場の満杯時期が試算より大幅に早まる恐れが出てきました。このままでは15年を待たず処分場がいっぱいになってしまう・・・」

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(↑大崎町の埋め立て処分場)

想定外の大きな危機に立たされた大崎町は、三者択一に迫られました。焼却炉にシフトするか、それとも新たな処分場を作るのか、今の処分場を長持ちさせるか?

ここで、大崎町は分別して再資源化を図り、埋める廃棄物の量を減らすリサイクルの道を選びました。これがリサイクル率ナンバーワンの始まりだとか。

この活動を始めて、埋める廃棄物の量は80%も軽減され、もともと15年間使用予定だった処分場は、今では40年〜50年は使用可能だと言われているそうです。

分別は大変な作業だと思いますが、住民のみなさんの声はどうですか?

大崎町には現在、家庭ごみで27品目の分別があります。

この活動を始めた15年ほど前は、「何で面倒なことを」という声もあり確かに大変なスタートだったそうです。町民の理解と協力なくしてこの計画は果たせないため、3ヶ月に渡り150の自治会を回り延べ450回の説明会を行いました。

全職員で担当を持ちながら、月一回の資源ごみの回収日には直接出向いて指導を続けたといいます。そんな地道な活動を続け、「行政職員も本気でやってくれるのならば・・・」と町民の皆さんに受け入れて頂けたそうです。

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(↑大崎町の各地で月1回実施される資源ごみリサイクルのための分別収集)

大崎町は行政と企業、そして住民の協力でリサイクル活動を行っていますが、一番の強みは住民の皆さんの動きだと中野さんはいいます。

「今では、住民の皆さんが地区ごとに『衛生自治会』をつくり、立会い活動を行いながら、意識高く共生協働で分別活動を続けてくれています。みなさんの協力あってこそ、ゴミステーションに出した時点からそれはゴミではなく、資源と変わるのです!」

大崎町の目指す未来

小さな町大崎町のノウハウは海を渡りインドネシアデポック市やバリ州でも活かされています。

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(↑海外の方に向けた分別指導の様子)

現地に出向き、分別指導を行いながら生ゴミの堆肥化の技術などを指導してきた国際協力機構(JICA)事業が実を結び、昨年、デポック市から資源ごみ中間処理施設と生ごみ堆肥化施設の設置要望を頂き、何と、地元企業(そおリサイクルセンター)の海外進出が決まりました。

“ゴミが結ぶ縁”はそれだけに収まらず、海外から“大崎システム“の視察が増えたり、デポック市とバリ州から姉妹都市盟約の締結の提案が上がるなど大崎町の国際化も進んでいます。

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(↑海外の方に向けた分別指導の様子)

「200万都市と400万都市から14,000人にも満たない町が必要とされているってすごいよね。そんな大きな都市が姉妹都市になろうなんていってくれるのだから!ゴミはあくまで入り口、これで終わることなく、姉妹都市の締結を結べば、ホームステイの受け入れや、逆にこちらの学生が留学に行き現場をみるなど、相互交流が期待できます。

交流を深めることで、『食材の宝庫』大崎町から、世界へ農産物を輸出するなど、様々な可能性がゴロゴロ転がっています。こんな小さな町から遥かな挑戦ができるなんて考えるだけでワクワクしますよ!」

地域おこし協力隊に求めること

上述のとおり、大崎町には、環境を入口に生まれた交流を元にした「様々な可能性」が転がっています。その可能性を見つけ、実現化・事業化することが地域おこし協力隊のミッションです。

「体が不自由な方のゴミ回収を請け負ったり、収集所常設のリサイクルショップを設立し、リユース、販売できる場所作りをすることができれば、環境の情報発信基地となるはずです。さらに、今の国際交流を利用して中高生の国際交流のインバウンドやエコツアーをしっかり組み立て、さらなる交流を育むことができれば、いずれはバリのアンテナショップを大崎町に作ったり、菜の花エコプロジェクト(http://www.town.kagoshima-osaki.lg.jp/osaki02/osaki08.htm)でできた野菜を使用した“農家レストラン”を作ったり、ドレッシングを作って全国に発信することも夢じゃありません。」

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(↑菜の花エコプロジェクトでできた菜種油)

「あまり具体的に言いすぎると縛っちゃうからね。毎日の生活の中から新しいことをドンドン見つけ出し、自由な発想で未来を描いてほしい」と自発的に活動してくれることを希望しているようです。

最初の1年は、3人の協力隊が協力して、住民環境課の方と共に「①エコツーリズムの企画・立案・運営(※インバウンドのおもてなしも含む)」「②環境学習視察研修の対応」「③リサイクルショップの運営」の推進に取り組んでいただいたり、住民環境課では担えない衛生自治会と役場の橋渡しの役目(行政と住民を繋ぐ衛生自治会の“事務局”となり、住民側の立場にたった“住民主導型”で進めてくれることを期待)を担っていただきます。

 

徐々に新しい可能性を見つけ出して、実現化・事業化を進めていただきます。そして、最終的には大崎ファンになり、できれば定住し、任期終了後も事業継続をしていただきたいと考えています。

中野さんは「定住の意識も昔と今では随分変わりました。安く東京に行ける時代になり距離感も今と昔では違います。週末婚のように、週末は地元に帰り平日はこっちで頑張ってくれるといいうような生活のあり方でもいいのかも知れませんね」と話してくれました。

経験は不問。環境業務に関する知識・経験は必要はありませんが、とにかく発想豊かで前向きな人、チャレンジ精神がある人に来てほしいです。体育会系な方や、商売っ気のある方、大歓迎です。

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