introduction

鹿児島市街からフェリーと車で約2時間。南大隅町は、大隅半島の先端にある景勝地です。本土最南端の佐多岬をはじめ、雄川の滝といった全国にもその大自然の中で約8,000人の人が暮らす静かなまち。

この小さな町に、一昨年、観光協会が設立されました。中心になったのは、2人の地域おこし協力隊。役場の協力を受けながら、小さな一歩を踏み出した2人は、町のいろんな仲間を巻き込みながら活動を続けてきました。

今回は南大隅町の地域おこし協力隊として、観光協会の取組を情報発信や企画づくりの面で推進する新たな仲間を募集します。

気になる 「気になる」からは、この会社へのお問合せができます。

南大隅町役場(地域おこし協力隊/受入先:南大隅町観光協会)

南大隅町全域

この会社の雰囲気

まちの観光をイチからつくる

鹿児島空港から車で2時間。錦江湾(鹿児島湾)をまたいで鹿児島市と反対側に位置する大隅半島の南端に南大隅町はあります。どこまでも広がる東シナ海の絶景の自然美があり、本土最南端の佐多岬や、いまや全国から観光客が訪れるようになった雄川の滝などの観光素材があふれた町です。

産業としては、第1次産業従事者が多く、マンゴーやライチなどのフルーツ栽培や、農業、漁業、畜産業が盛んです。一方で、高齢化率は45%と鹿児島県内でもトップの水準ですが、高齢者にやさしいまちづくりを推進しています。

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(↑観光名所のひとつである「諏訪神社」)

第1次産業中心の町にとって、雄川の滝をはじめとする観光客への対応は、長年の課題でした。そこで、2014年に町役場が中心となって観光協会設立の機運が高まります。せっかく南大隅町を訪れてくれた観光のお客様をもっとあたたかくおもてなししたい!そして、もっともっと多くの方に南大隅町を訪れてほしい!そういった思いから、2015年の4月、ついに南大隅町観光協会が設立されます。

この動きを中心となって進めたのが、南大隅町役場 企画観光課の皆さん。特に、課長の竹野さんと、2014年に着任した地域おこし協力隊の2人でした。それまで観光協会のなかった土地に、観光を推進する組織をつくる。この取組は、まさに地域の人を巻き込むプロセスそのものでした。町外から着任した二人の協力隊員は、町で熱い思いを持つ仲間を少しずつ巻き込みながら、観光でまちを盛り上げる道筋を描いてきました。

今回は、この2名の地域おこし協力隊の後任隊員を募集しています。

先輩協力隊員のお二人にお話をきいてみました①【関根さんの場合】

埼玉県出身の関根大吾さんは、大学を卒業してすぐに南大隅町の地域おこし協力隊に着任されました。そんな関根さんへのインタビューです。

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(↑先輩協力隊員 関根 大吾さん)

Q地域おこし協力隊になろうと思ったきっかけを教えてください

関根:大学では観光学を専攻し、観光に関わる仕事をしたいと思って探していたときに、南大隅町が観光推進の担い手を探している求人記事を見つけました。面接で初めて訪れた南大隅町を見て、今までの生活環境と180度違う暮らしにおどろきましたが、すぐにこの町のことを好きになりました。

そのころ、私は車を持っていなかったので、まずは車が無いと暮らせないというところにショックをうけました。仕事で使う車は役場が用意してくれていたのですが、プライベートでの移動には自家用車が必要なので、すぐに用意したのを覚えています。

 

Qどんな仕事をやってこられたのですか?

関根:仕事は、観光協会の立ち上げに関する業務にはじまり、2年目からはその運営を担当しています。いまは、南大隅町の観光に必要なモノ、足りないモノを見極めて、それをひとつひとつ整えていく仕事です。まだまだ会員組織も十分に整っていないなかではありますが、そんな中でも、特産品開発や体験メニューの整備などを進めています。最近ではシーカヤックのインストラクターガイド資格を自分自身が取得して、観光客むけの海洋体験ツアーなども企画しようとしているところです。

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(↑シーカヤックの様子)

Q協力隊業務で楽しいこと・辛いことはどんなことですか?

協力隊業務で一番楽しいのは、なによりも地域の人と一緒になってひとつのことに取り組めることですね。南大隅町では1年に1回、町民みんなで盛り上がるドラゴンボートフェスティバルというお祭りがあります。これは、たくさんのチームがドラゴンボートという小舟にのって速さを競い合うものなんですが、町外出身の僕も温かく迎えてくださって。いまでは「協力隊の任期がおわっても、メンバーで残ってほしい」と言ってもらえるまでになりました。

逆につらいのは、街の人と意見が食い違うときですね。行政のやり方に慣れるまでは苦労しましたし、外の目線から感じる違和感をつたえるのも大変です。柔軟に考える部分と、自分の軸を持ち続けること、どちらも大切にしたいなあと今では思うようになりました。

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(↑ドラゴンボードフェスティバルの様子)

Q協力隊の任期はいつまでですか?終了後はどんなことをされるのですか?

関根:僕の任期は2017年の3月末なので、あと僅かですね。終了後も南大隅町には残りたいと思っていて、観光協会のサポートを仕事として続ける道を摸索しています。まずはもう少し、南大隅町でやりたいことをやっていきたいですね。その先は…未定です。笑

先輩協力隊員のお二人にお話をきいてみました②【今村さんの場合】

続いて、大阪出身の今村翔子さんです。今村さんは、アパレル販売店での社会人経験を経て、南大隅町の地域おこし協力隊に着任されました。

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(↑先輩協力隊員 今村  翔子さん)

Q.地域おこし協力隊になろうと思ったきっかけを教えてください

今村:ネットで偶然みかけた雄川の滝の写真を見てすごーい!と思って。だけど、すごーい!と思った自分に一番興味を持って。今までホント自然とか全く興味なくて、むしろ都会の方が好きで。もちろん今でも都会は大好きですよ!でも行ってみたいなーって思ったんですよね、なんか。そしたら応募締切り1日前で。速達で送りましたよね。笑

 

Q.南大隅町に初めて来たときの印象を教えてください

今村:始めて来たときホント夜暗すぎて、自分家にたどり着けず迷子になりました!しかもお湯でないし、部屋なんもないし、寒いしで(笑)!あとゴミの分別が多すぎる!しかも生ゴミとか袋とけちゃうし、聞いてないよ~って(笑)でも食文化はホントに素晴らしいと思います!なんでも美味しい!というか旨い!新鮮な素材が旨いってこういうことを言うんだ~って改めて実感しました!結果10キロ太るってゆう…ある意味幸せ太り。笑

 

Q.今村さんはどんなお仕事をしているのですか

今村:教育旅行の事務局と体験プログラム作りのほか、一昨年から地元青年団と一緒に閉校跡地を活用した総てハンドメイドで創り上げるきもだめしイベントを開催していて、それのトータルプロデュースを担当しています。しかもめっちゃグロいやつ!去年は1日100名限定イベントで2日間開催したんですけど、町内外、県外合わせて176名。またそれとは別にスポーツ合宿の大学生も2日間で120名ほど参加して頂いたので、計296名のお客様がご来場してくれました!もう、めっちゃうれしかったです!笑

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(↑きもだめしイベントの様子)

Q.協力隊として楽しかったこと・辛かったことを教えてください

今村:楽しいのは地域の方々との呑ん方(呑み会)ですね。とにかくよく呑む。お祭りの準備で呑んで、本番で呑んで、反省会で呑んでって感じで(笑)!しかも『生ない』って言って、お湯や水で割らないまま注いで呑ませてくれたり、焼酎シャワーとかマヂですごいですよ!特に佐多御崎祭りが(笑)!今まではお祭りって、観覧する側ばかりで関わるというチャンスがあまりなかったんですけど、南大隅町に来てからは地域の人やお祭りとの距離が近いので、自然と参加でき一緒に盛り上げることが出来るので、すごい楽しいです!

逆に辛かったのは、自分自身との戦いや葛藤がそれなりにあるということですね。今までやったことのないようなことを0から創り上げ、地域の方々と一緒にやるということは本当に難しいです。あとはどんなことがあっても耐えれるか、どうかですよね。これはホント重要だと思います。

南大隅町の観光推進は、まさにこれから。

観光協会の事務局長も務める企画観光課の竹野課長にもお話を伺いました。

 

「南大隅町の代名詞でもある本土最南端の観光地 佐多岬の整備が平成30年秋頃に完成する予定です。これもひとつの大きな観光の目玉になるはずです。また、本土最南端の町として、全国の4極(最北端の北海道稚内市 宗谷岬、最東端の北海道根室市納沙布岬、最西端の長崎県佐世保市神崎鼻に、当町の佐多岬)で連携した動きもこれからつくっていきます。」

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(↑南大隅町の代名詞でもある本土最南端の観光地「佐多岬」)

「協力隊として赴任してもらうからには、役場も全力でバックアップしたいです。観光地づくりは役場と、協力隊と、地域住民がひとつになって取り組むべきものですから。これからチャンスがどんどん広がる南大隅町の観光づくり。一緒に取り組んでくださる方を心からお待ちしております」

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(↑南大隅町 企画観光課長 竹野さん)

地域おこし協力隊は、3年の任期で自らの仕事をつくり、その地に移住・定住するのが目標のひとつです。南大隅町では、協力隊員の仕事づくりも全力でバックアップするとのことです。

 

魅力的な先輩隊員の存在も心強いなあと思います。

また、企画観光課で役場と協力隊員の間をつなぐ役割を担うのは、愛甲さん。

 

「外の目線をもち、我々の気づかない新たな南大隅町の魅力を発掘していただける方に来ていただきたいですね。田舎ではありますが、コンビニもスーパーもありますし、日常生活に困ることはほとんどないと思いますので、全力で観光まちづくりに挑戦できる方に思いっきりチャレンジしていただきたいです。悩むこともたくさんあると思いますが、私たちも全力でサポートさせていただきます!」とのこと。

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(↑南大隅町 企画観光課 愛甲さん)

竹野課長、愛甲さん、そして先輩協力隊のお二人。力強いサポートメンバーとともに、全力疾走できる環境が整っているように感じました。

 

大変そうだけれど、ここでの仕事は、おそらく町の観光の未来を大きく左右すると思います。大変だけれども、やりがいも大きいお仕事。経験や知識よりも、町の人と全力で向き合う気持ちが求められているようにも思います。

 

東京から10時間。鹿児島市からも2時間。

日本の最南端から、観光をイチからつくる仕事。

 

みなさんのエントリーをお待ちしています。

 

【ライター/永山 由高(一般社団法人 鹿児島天文館総合研究所 Ten-Lab 理事長 )】

〇2017年2月18日東京説明会のご案内(2017年2月08日追記)

南大隅町の地域おこし協力隊募集説明会を下記日時に開催いたします。

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【開催概要】
日時:平成29年2月18日(土)10:00~12:00
場所:Creator’s District 608
【150-0002 東京都渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル6階 608】
主催:鹿児島移住計画
共催:南大隅町
参加費:無料
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当日は、移住ドラフト会議でおなじみ、鹿児島天文館総合研究所Ten-Labの永山由高さんと、南九州市頴娃町 頴娃おこそ会の加藤潤さんが鹿児島暮らしのアレコレを熱くゆるーく語るトークイベントもございます。

ご関心ある方はお気軽にご参加くださいませ。詳細は下記ページをご覧ください。

https://www.facebook.com/events/445622058894841/

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