創業ストーリー
自分にしか出来ないことを仕事に。
大学でポストドクター(博士号を取得した研究員)として火山地質学の研究を行っていた福島さん。もともと人と話すのが好きだったこともあり、自分の火山の知識や経験を活かし、何か仕事をつくれないかと常々考えていました。
その想いを実現すべく2005年3月、桜島ミュージアムを立ち上げます。
(photo)左:大村瑛さん 右:福島大輔さん
桜島ミュージアムは、世界的にも有名な活火山である「桜島」全体を博物館ととらえ、現地で本物を見て楽しみながら学べるエコツアーのコーディネートや、学校教育のサポート、地域つくり活動を実践しています。
自然・文化体験ツアー(エコツアー)を行う専門知識をもったガイドは、インタープリター(自然と人との仲介役)と呼ばれます。
インタープリターはただ自然に詳しいだけではなく、話術・突発的出来事への対応、全体構成の企画演出、参加者との一体感の創出といったことが資質として要求されます。ただ目の前に広がる景色を説明するのではなく、その裏側にある物語を修学旅行生や個人のお客様にお伝えし、桜島にしかない素晴らしい財産・魅力を現地で紹介・解説しています。
桜島ミュージアムは、自然や文化を守り、その環境を観光や教育に活かしながら、桜島地域の活性化を目指しています。
そんな桜島ミュージアムの活動が認められ、鹿児島県が運営する「桜島ビジターセンター」の指定管理の仕事も任されることとなりました。
このシゴトで一番大変なこと
情報と想像の付加価値を。
私たちが最も力を入れているエコガイドは正直、まだまだ費用対効果がとれていません。
これまで培ってきた知識を惜しみなく提供し、桜島の魅力を提供していますが、まだまだカタチの見えないものに価値を感じてくれる方は少数。
少しの知識と情報で目の前の世界は全く違って見えます。例えば桜島のカタチはなぜあのカタチなのか?みんながいつも眺めている錦江湾はなぜ出来たのか?そんな裏側の物語を知ることで、見える景色はこれまでと全く違うものになるのです。
それでも、その情報を必要としてくれるニーズがまだまだ足りないということは、とても残念であり、これからの僕らの課題でもあります。今は、夜の桜島や短い時間で低価格で行えるガイドを高回転でやってみたり、あれこれと工夫を続けています。
私たちの10年後
いつでも桜島を楽しんでもらえる体制つくりを目指して!
現在、エコガイドは予約制となっています。人手不足が一番の理由ですが、例えば、県外から仕事で鹿児島を訪れた方が、少しの空き時間を利用してふらっと桜島に観光に来てくれても、今の僕らはすぐに案内することが出来ません。
本当は、カヤック体験やピザ釜体験など、ここでしかできない貴重な体験をいつでも提供したい!と思っています。
僕らが目指す10年後はいつもガイドが常駐していること、他の仕事も出来るけどみんながガイドできる、交代で回せるガイドがいるのが目標です。
我が社の自慢
桜島のことなら誰にも負けない!!
もちろん、桜島のことなら誰にも負けません。桜島のことはなんでも知っているし、なんだって出来ます。
桜島に関する情報・知識・コネクション・ノウハウ・企画力には絶対的な自信があります!
何をやっている会社
ツアーガイド、修学旅行の受け入れ※必須
シーカヤックインストラクター
観光まちづくりに係る企画運営
地域特産品(椿油など)・お土産品の仕入れ販売および商品開発