高品質でロープライスな飲料を提供
株式会社ライフドリンク カンパニーは1951年に創業された、ミネラルウォーターや茶系飲料(緑茶、麦茶、烏龍茶)のペットボトル、炭酸飲料、茶葉製品(お茶っ葉やティーバッグ)などを製造・販売している会社です。
ライフドリンク カンパニーで製造された商品は、主に全国のドラッグストアやスーパーで販売されています。原材料の仕入れから製造・物流・販売までのプロセスを内製化することで、安心安全でおいしい商品をロープライスで提供できることが強みです。
本社は大阪府梅田にあり、北は岩手県から南は鹿児島県まで全国各地に製造拠点を設けています。グループ全体の従業員数は400名以上。その中で鹿児島県南九州市の知覧工場では、約20名が働いています。
専門性を生かし、確実に事業拡大
実はライフドリンク カンパニーという社名になったのは2017年の話。この知覧工場は元々は「あさみや」という会社の製造拠点でした。
「あさみや」は田中綜治(そうじ)氏が1951年にお茶の製造・販売会社として創業。お茶はもともと、家庭で急須を使って飲むのが当たり前でした。しかし時代の流れと共に「飲むのに手間がかかる」といった理由で少しずつ若者世代を中心にお茶離れがはじまっていたそうです。
そんな中、「あさみや」は他社に先駆けてティーバッグ製品やペットボトル事業に積極的に参加。本業のお茶屋さんがペットボトル事業に参入するのは珍しかったものの、専門性と先見の明を活かし、確実に事業を拡大していきました。
現在の商品ラベルに「お茶屋さんの」という文字が入っているのは、創業者である田中 綜治 氏が、お茶屋さんだったことが由来となっています。
社名が変わったのは、2017年3月。経営拡大のため、「株式会社明和」と合併し、新会社として「株式会社ライフドリンク カンパニー」が設立されました。
お茶の品質を担う重要な拠点
知覧工場では、地元のお茶農家さんから「荒茶(あらちゃ)」と呼ばれる茶葉の仕入れ、荒茶を加工してペットボトル飲料の原料やティーバックなどの茶葉製品を製造しています。
自社商品で使用する茶葉は全てここから出荷されます。品質を左右する重要な拠点であると言えます。お茶の品質は毎年変わるので、味を一定にするために色々な努力をされていらっしゃるそうです。
また、工場は様々な機械が並びオートメーション化が進んでいます。海外から輸入した大規模な機械もあり、基本的な補修・メンテナンスは自分たちで出来るよう工務の部署を設けています。
数年以内の上場と、飲料業界のトップシェア獲得を目指しています
「数年以内の上場を目指しています。そのために社内労務の整備や給与・労働時間の見直しを進め、社員それぞれが働きやすい職場環境を整えている最中です。上場は先代の夢でもありました。今後は飲料に特化し、シェアを拡大していく予定です。」
そう語ってくれたのは工場長の田中さん。
元々関西で立ち上がった会社ということもあり、関東のシェアを獲得するのはこれから。市場として入り込む余地はあり、様々な試みを続けながら虎視淡々と狙っていきたいと考えているそうです。
グループ全体として大きな目標を達成するために、知覧工場の役割は大きいので、次世代を担う人材の獲得と育成には特に力を入れています。
自由な発想ができて、全体を見れる人を募集
現在働いている社員の中には、異業種から転職してきた人もいます。業界での経験は問いません。求めているのは「自由な発想ができて、全体を見れる人」です。
固定観念に縛られていたり、常識的に物事を考えすぎる人は、ライフドリンクカンパニーには向いていないかもしれません。
ライフドリンクカンパニーでの仕事において、日々のやり方を見直し、改善していくのは当たり前。思考停止してしまったら、それ以上の成長は見込めません。
常により良い方法を模索し、実行することで業績を伸ばしてきた会社でもあるため、自由な発想はグループ全体で大切にしている価値観でもあります。
またお茶についての知識も問いません。むしろ素人のほうが教えがいがあります。知覧工場では茶葉の製造や加工はもちろん、お茶の味合わせも行うため、覚えることが多くはじめは大変かもしれませんが、少しずつ学びを深めていってもらえたらと思います。
ちなみに社名が変わってから何が一番変わりましたか?という質問をしたところ、田中工場長からは「スーパーホワイトになりました!」というお答えをいただきました。
上場を目指し、業績も職場環境も成長している会社で次世代を担ってみませんか?
我が社の自慢
自社製品、自由に飲めます!
「ミネラルウォーターやお茶のペットボトルを買う必要はありません」と話してくれたのは、工場長の田中さん。
仕事の休憩時間に自由に飲んでもらえたら…と社内に自社製品を置いているそうです。自社の製品に日常的に触れることで、仕事に必要な知識や感覚を身につけることにも繋がりそうですね。
【ライター/福島 かざり(かざぐるま)】