introduction

鹿児島市街から車で南に1時間弱。伝統的な建造物が並ぶ観光地「知覧武家屋敷庭園群」を中心とした地域全体が活動拠点です。同じ知覧にある「知覧特攻平和会館」と合わせて、最盛時には年間100万人が訪れていた鹿児島県を代表する観光地です。

しかし庭園風景を「見る」観光に特化したスポットであり、近年の旅行者が求める「体験する」観光へのニーズには対応しきれていないことが課題になっています。今回は「知覧武家屋敷」の空き屋を再生して立ち上がるコミュニティスペースを拠点に創業を目指す隊員を募集します。

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南九州市役所(地域おこし協力隊)

南九州市知覧町

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鹿児島有数の観光名所、知覧武家屋敷

鹿児島市街から車で南に1時間弱。南九州市知覧町は、江戸時代の面影を残す「知覧武家屋敷庭園群」と、特攻基地跡地にある「知覧特攻平和会館」を有する、鹿児島県有数の観光地です。

今回のメインフィールドは、この「知覧武家屋敷庭園群」です。約700メートルの通り沿いには、風情に満ちた武家屋敷と、美しい石垣と植栽が連なっており、ここを歩くとまるで江戸時代にタイムスリップした気持ちになります。

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(↑知覧武家屋敷庭園群)

見た目の美しさもさることながら、歴史的にも貴重であり、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。

交通至便な場所ではありませんが、全国各地から多くの旅行者が訪れており、最も多い時には「知覧武家屋敷庭園群」と「知覧特攻平和会館」と合わせて年間100万人にも及んでいたそうです。(取材当日も平日にもかかわらず、多くの観光客で賑わっていました)

課題は継承

しかし、知覧武家屋敷庭園群は、庭園風景を「見る」観光に特化したスポットで、近年の旅行者が求める「体験する」観光へのニーズには対応しきれていないことが課題となっています。

旅行ニーズの変化により来訪者数は減少傾向にありますが、なかなか手を打てていないのが現状です。

知覧武家屋敷庭園群に関する調査研究や情報発信に取り組む「知覧武家屋敷庭園有限責任事業組合」の代表 森さんにお話を聞いてみました。

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(↑知覧武家屋敷庭園有限責任事業組合 代表 森 重忠さん)

「ここ(知覧武家屋敷)に住む人や、7つの庭園だけのことを考えるとそれほど困っていることはありません。でもこのままではここに住む人がいなくなるという不安があるのも事実です。

観光地として維持するだけだったら、ここの事務所があればいいんですが、何年か後には誰も住まない家ばかりになる可能性があります。

私たちは、ただ武家屋敷に住んでいるわけではなく、節季ごとの祭りを継承したり、それぞれの氏神様のお祭りをしたり、門松は3回変えたりと、色々と受け継いでいるものがあります。

全部を継承しなくてもいいので、まずは少しでも関心がある人がここに住んでくれたらと思います。

色々としていることや、したいと思っていることがあるので、私たちと一緒に、体験する観光を創出したり、民泊新法を活用したり、人を呼び込むために新しいものを見つけてくれる人が来てくれたら、とても嬉しいですね。

もちろん、違うテーマでも大歓迎です。飲食店でも、料亭でも、旅館でも。

今、空家を借り上げて音楽家やアーティストや陶芸家に住んでもらおうという動きをしているんだけど、そういう人を引き連れて来ていただいてもいいですね。あまりにも派手な景観にされたら困りますけど(笑)」

流れが来つつある

最近では通り沿いの物件を活用してカフェやレストランが立ち上がる事例も徐々に出はじめているそうです。

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(↑武家屋敷内にある家屋を改修して創業したカフェ)

南九州市役所は、こうした「これまでとは異なる交流やビジネスを生み出すこと」をさらに促進させようと、空き家数軒を改修し、期間限定のお試し居住や事務所、交流拠点などのコミュニティスペースとして活用する事業に取り組んでいます。

今回の協力隊の担当者である南九州市役所 商工観光課 武田さんにも話を伺いました。

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(↑南九州市役所 商工観光課 武田 雅之さん)

「隊員の方には、知覧武家屋敷に誕生するコミュニティスペースを拠点として創業を目指していただきたいと考えています。

創業テーマは、知覧武家屋敷の観光資源を活用し、知覧の観光に新たな風をもたらすものであれば何でもOKです。歴史ある観光地である知覧にこれまでとは違った人の流れや期待感をもたらし、この地に観光関連の創業を生み出すことが目標です。

着任当初は、市役所、武家屋敷内の事務所での業務を経て、段階的に自分が希望する勤務地で働く体制を提供するなど、行政や地域との関係構築や現場経験を積みながら創業を支援する独自プログラムを用意しています。

鹿児島県の中でも有数の観光地である知覧武家屋敷を利用しながら、自分のやりたいことを実現できる。さらにそれが地域活性につながるということが、この協力隊のやりがいであり魅力です。

出来る限りのサポートを行っていきたいと思います。」

頼れる先輩隊員との連携も可能

南九州市には、すでに観光を通じた創業を目指し、活動中の協力隊員が3名いらっしゃいます。

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(↑先輩協力隊員3名)

うち2名の隊員は、市南部の海岸に位置する頴娃(えい)地区で活動するNPO法人頴娃おこそ会に所属しています。

頴娃おこそ会は、平成29年度総務省ふるさとづくり大賞で総務大臣賞を受賞するなど実績もある団体で、民宿の立ち上げ、研修受け入れやSUP、農業体験の観光のプログラム化など移住者の手によるいくつかのビジネス立ち上げ事例も生まれています。

こうした先輩隊員や、同じ市で活動する頴娃おこそ会などの団体との交流も通じ、様々な人と繋がることも可能だそうです。

副業もOK

創業というテーマなので、副業はもちろんOK。(一定の条件はあります)

自由度と柔軟性が高く、隊員の意向が尊重される。そして、挑戦に伴走してくれるサポートがある。相談できる相手もたくさんいる。さらには、観光資源も豊富で、観光客もかなりの数が既に訪れている。

この環境を「チャンスだ」と感じた方からのご応募をお待ちしております。

【参考URL①/募集に関する詳細情報】
http://www.city.minamikyushu.lg.jp/furusato/teju/iju/senpai/kyoryokutai/bosyu.html

【参考URL②/先輩隊員の活動報告】
https://www.city.minamikyushu.lg.jp/furusato/teju/iju/senpai/kyoryokutai/katudo.html

【参考URL③/地域に関する詳細情報】
https://www.city.minamikyushu.lg.jp/

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